セマンティック検索は 意味 をベクトルで表現したものが検索できるため、テキストキーワードが一致していなくても広く検索することができます。さらに、検索対象文書とクエリともテキストに限定されないため、テキストのみならず、画像・動画・音声データも検索対象とすることができます。
このような強みがあるセマンティック検索を生かせる業務アプリケーションには、次のようなものがあります。
- フォーラム検索、企業内検索、ナレッジマネジメント・・・検索対象文書の専門性が高く、そのため文書が強い「意味(セマンティック)」を持つ
- FAQ、マニュアル・・・上記同様、検索対象文書の専門性が高く、そのため文書が強い「意味(セマンティック)」を持つ。一方、検索者(製品ユーザーなど、社外の人間が想定される)は専門家ではないため、両者のボキャブラリー・ギャップが大きい。そのため、キーワード検索では再現率が極端に低くなってしまうので、セマンティック検索が優位性を持つ
- マルチモーダル検索・・・画像to画像、テキストto画像、多言語間(日本語と英語間など)の検索。意味で検索するため、クエリと検索対象文書が異なるオブジェクト種別でも問題なく検索可能
- 探究学習や研究開発・・・教育リソース(辞書・百科事典・教科書)や専門性の高い論文などで、意味ベースの連想検索が容易に実装可能。探究学習やR&Dのような発見的検索に向く